イラチの意味とは？大阪人のイラチは「せっかち」と同じ意味じゃない！

「自分ホンマにイラチやな！」

「あいつイラチやから気を付けや」

などなど、TVなどでよく【イラチ】という言葉をよく耳にするようになっていませんか？

イラチの意味とは？

イラチとは、もともと関西地方で使われていた方言で、いわゆる「せっかち」・「気が短い」・「短気」という意味です。

最近ではTVのバラエティー番組で活躍している関西出身の芸人さんが、番組内でもよく使っているのでイラチという言葉は全国的にも広がっています。

少し前の「なんでやねん」みたいな感じで、TVから全国に広がり、関西弁からほぼ一般的な言葉になりつつありますね。

ただ、関西で使われている「イラチ」と「せっかち」が完全に同じ意味かというとそうでもありませんので、ここでは実際に関西人の方々に取ったアンケートを元に少し深堀してみましょう。

リアルアンケートから分かる大阪人の「イラチ」は「せっかち」と同じ意味じゃない？！

実際に関西人の方々に伺ったイラチとせっかちの違いついてのアンケートをもとに、微妙な違いを見ていきましょう。

イラチには怒りやイライラがある

関西人の意見を見てみると、イラチな人にはイライラしているの「苛」の意味の乗っかているみたいで、せっかちの人と比べて怒りやイライラ、不機嫌などの感情も表しています。

イラチは相手にも求める

せっかちな人は自分のために自分の行動を急ぐという意味が強いのですが、イラチは周りの行動や言動にもスピードや効率を求めるため、上手くいかない時には周りを責め、攻撃的な態度に出ることもあります。

イラチには悪口的な意味もある

イライラしていて、周りにも攻撃的なイラチは当然嫌われがちです。そのため、イラチと形容される場合は良い意味ではなく、悪い意味、つまり悪口に近い言葉になることが多いようです。

やはり、関西人の方々に伺ってみると、イラチとせっかちには微妙な差がありましたね。逆に言えば関西人の方に気軽にせっかちだねという感覚で、イラチだね～なんて言ってしまうと気分を害されるかもしれません。

イラチな性格のメリット・デメリット

イラチな性格はメンドクサイ存在ではありますが、当然メリット・デメリットの両方を持ち合わせています。

イラチのメリットとは？

まずはイラチな性格のメリットをご紹介します。

• 行動・仕事が早い
• 決断が速い
• 落ち込む時間も短い
• 遅刻をしない
• うじうじ悩まない
• マルチタスクができる
• 計画や段取りが得意

などなど、仕事の面では頼りになる面が多いですね。

イラチのデメリット

一方、イラチな性格のデメリットはこちらです。

• イライラして周りに悪影響を及ぼす
• 貧乏ゆすりがウザい
• ケアレスミスが多い
• 勘違いが多い
• 机の角などに体をぶつけやすい
• 相手に合わせられない
• 他人にまでハイペースを強要する

などなど、読んでいるだけでウンザリしそうな内容ですね・・・。

イラチのまとめ

ということで、イラチという言葉は大阪を中心とする関西弁でのせっかちという意味の方言でしたが、上記の通り全く同じ意味ではなく、キレやすい人を表していたり、他人の行動にも干渉している点でせっかちとは違いがあります。

さらに、もともと関西人や大阪の方は話や行動のテンポが速く、デフォルトでせっかちな方が多いですから、その中でさらにイラチと言われるということは、相当周りに迷惑な影響を与えるせっかちなので、悪口的な意味も含みます。

そして関西人の方々のアンケートの中には、こんなに辛辣な意見もありましたので、実際にイラチだと言われたことのある方は、周りに悪い影響を与えている証拠かもしれませんのでご注意して下さいね。